演技派戦士

この2日間「硫黄島」のことで頭が一杯でした。
でもって、追加公演(勝手に)再抽選とか、また頭痛くなるようなことは止めていただきたいと。

この週末も色んなことがありましたけど、今日は「硫黄島」のこと。

予告通り、「硫黄島」を初日に鑑賞して参りました。
とにかく、ニノや出演者の方々が言っていた通り・・・いやそれ以上に、
作品から伝わってくるもの考えさせられるものがとても大きくて、
見終わった後しばらく言葉も出ませんでした。
今までも戦争について考える機会はあったけれど、
この硫黄島での歴史を知ることで、また改めて痛感することが多かったです。
世界から戦争が無くなるにはとても時間が掛かることかもしれないけど、
せめて、戦争を経験した国に生まれた自分は、
「戦争はしてはいけない」と言い続けなければならないと思います。
こうして普通に生活出来ることを、もっと大切にしないといけないですね。

作品自体からは、とても静かで淡々と描かれてる印象を受けたんですけど、
でも逆にその雰囲気から絶望感と戦地の悲惨さが伝わってくるようでした。
少し解り難かった部分は、パンフレットを読んで納得したところもありましたけど・・・、
とにかく凄い作品です。
ぜひ。


そして、なんと言っても、ニノミヤさーーーーん!!!
(以下、ネタバレってほどでもないけど、そんなことも含む)

噂ではかなりの出演時間だと聞いていたけど、まさかここまで!
最初、ハリウッドって聞いた時は、「日本兵A」くらいだと思ってたのに・・・、
しかも、謙さんや伊原さんなど錚々たる俳優陣の中での二宮和也でしょ?
どうしたって、5番手くらいに考えちゃいますよ・・・。
ニッキでも「映ってたな〜」くらいにしか言ってなかったし。もう!ニノちゃんってば!
ところが、蓋を開けてみれば、二宮で始まって二宮で終わるみたいになってんじゃん!
もちろん主演は謙さんですけど、ストーリー上ではメインと言ってもいいくらいの役所。
二宮さん、スゴイー!(とても、ニノちゃんなんて呼べないよ・・・)

ただ正直言うと、最初に年齢設定が30歳とか、妻子がいるとか聞いぎていたので、
演じているニノを見てもちょっと違和感がありました。
ただでさえ、永遠の17歳だし、最近は小学生にまで見えるくらいだし、
その風貌で髭生やしてパン屋の主人っていっても、そうは見えないんですよ。
でもね、そう思いながら観つつも、段々そんなのどうでもよくなっていくんですよね。
お腹の赤ちゃんに話しかけるシーンでは、本当に号泣してしまったし。
戦地で奥さんへの手紙を読む声からは、家族を想う暖かさと兵士としての絶望感が伝わってきて、苦しくて仕方なかったし。
とにかく、ニノから伝わってくるものが、凄くイイんです。
それに、地獄のような戦地にいても、平静さを失わないところとか、
自分の置かれた状況を冷静に見つめていられるところとか、
周りに流されず自分の意思をしっかり持ってるところとか、
西郷という兵士と現実のニノとがどこかダブるんですよ。
だから、年齢設定とか見た目とかあまり関係なく、ニノが演じられたんじゃないかと。
最後は本当に西郷という兵士にしか見えませんでしたから。
で、これが日本映画でなく外国映画であり、
キャストしたのがイーストウッドさんていうのがまた凄い。
西郷の生き様とか、最後の・・・とか、ニノっぽいなー(笑)っていう感じでしたからね。
日本でのニノを知ってる人がキャストしたんじゃないか・・・って思いましたから。

褒めちぎることしか出来ないけど、本当に凄かったな〜、ニノちゃん。
何が一番凄いって、最後のエンドロールは謙さんの次に、

「KAZUNARI NINOMIYA」

だったからね。
ここで再び号泣ですよ、アタシ。
そりゃ、追加公演はドームだわ。

次は「鉄コン」ですが、もう一度「硫黄島」観に行こうと思ってます。